「シュウシュウの季節」 儚い少女の物語 | Cinema Cafe

「シュウシュウの季節」 儚い少女の物語

どうも。

今日は某巨大掲示板でちょっと話題になっていて気になった作品を紹介します。


タイトル: シュウシュウの季節

・・・僕らしくもない作品と思われる方、沢山いると思いますが・・・

なぜ僕がこの作品を見たかといいますと「後味の悪い映画」と言うことで紹介されていたからです。


が、僕はこの作品。確かに後味が悪いことは悪いんですが許される悪さだと思います。

要するに物語の流れに必然性が感じられるのです。



内容は・・・

「文化大革命」の末期。中国では都会の子供達を田舎に送り労働を学ばせる下放政策が存在した。

成都に住む文秀(=あだ名がシュウシュウ 秀秀)はこの政策に選ばれ、同級生達と共に親元を離れ辺境の地に旅立っていく。


一年後、持ち前の気丈さと真面目さでシュウシュウは一人、「本部」がある町を離れて放牧を習いにチベット人の老金(=ラオジン)のところに行くことになる。


が、一人、町を離れたことによりシュウシュウの運命は坂をゆっくりと転がるように・・・



と、言ったところです。


はっきり言うと、今の世界の風潮としては受け入れられない人の方が多いと思います。

主人公二人の無力さなど、今の世の中(の映画の中でも)ならばこのような展開にはならないと思います。


あえて詳しくは書かないですけどもこの時代、東洋の人々はこういう考え方の人の方が多かったと思います。

いつも犠牲になるのは善人と子供達というのは今も昔も変わりないですけどね(汗)


シュウシュウをここまで貶めてしまったのは他ならぬ「大人たち」のせいでしょう。

そして、シュウシュウを救えなかった「無力な大人」は最後・・・。



そのあたりを踏まえながら一度見てみることをお勧めします。