「IZO 以蔵」 殺戮の果てにたどり着いたところは・・・
今日は邦画です。
「デッドオアアライブ」シリーズなどで有名な三池崇史監督作品です。
- タイトル: DEAD OR ALIVE FINAL
- 2の逃亡者だけ画像がないのが残念です。
で、そんな監督の作品、「IZO」です。
はっきり言いますと、見る人を選ぶ映画だとは思います。
内容は・・・
幕末の世、”人斬り以蔵”として恐れられた岡田以蔵が処刑された。
が、その魂は現代に転生し、相変わらずの殺戮=人斬りを続けていく。
時間と空間を超越し、次々と人々を殺戮していく以蔵。
時に生前切り捨てた人々から恨み言を言われ、時に見も知らぬ人々から「なぜ斬るのを辞めぬ」と問われながら。
目指すは全ての空間を掌握している貴族院。
人を切り、傷つけ、自信も傷つきながら以蔵のたどり着いた場所とは・・・
なんて映画です。
が、この作品に物語の流れは関係ないです。
モザイクの様に並べられたシーンとシーンが続き、その意味は観客である僕達が好きに解釈する。
ですからかっこいいアクション映画を期待して見た方は・・・。
ですが、よくよく見てみると登場人物の一人一人にメッセージが持たせてあり、色々と考えると面白いのではないかと思います。
以蔵=「今の世の中」として見ると中々面白い解釈が出来るのではないかと思います。
その、自身でも気が付かない心情=本当の世論みたいな意味を持っているのが友川かずきさんの歌だとして。
以蔵の前に立ちふさがるのがその時々の権力者や世論、風潮なのではないかと・・・。
そんな難しいことは気にしないで単純なアクションとして見ると・・・ちょっと厳しいですが僕は好きです。
以蔵役の中山一也さんが斬って斬って斬りまくる!
このあたりはさすが三池監督といったところでしょうか。
それに出演している人たちも物凄く豪華です。
僅か1シーンだけとかの人でも有名な人が沢山出ています。
色々と考えるのが好きな方、残酷な描写が続きますが一度見てみてください。
きっと気に入ると思います。
最後にこんなセリフが心に残っています。
「意味のない所に、意味を探しに行くんだよ」
・・・まさにこの世界の事だと思ったのは僕だけでしょうか・・・