「ロスト・バイ・デット」 熱いインディーズ作品 | Cinema Cafe

「ロスト・バイ・デット」 熱いインディーズ作品

どうも。あまり書きませんですいませんです。

今日は邦画のインディーズ作品についてです。
ロストバイデッド

ロスト バイ デッド/辻岡正人

¥2,117
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知る人ぞ知る辻岡正人監督のデビュー作です。

さて、簡単な内容は・・・

地球が張り裂けそうな夜。ロックバンドのヴォーカリスト、アキラは自分の身勝手さから恋人の真理を自殺に追い込んでしまう。
そのショックから空っぽになってしまったアキラはその虚無感を埋めようと暴力に走り、果てはドラッグにまで手を出してしまう。
そんなアキラを更生させようとファンの加奈は自身を犠牲にして奮闘するがアキラは暴力の渦深くに飲み込まれていく。
アキラの親友で真理に人知れぬ思いを抱いていた真矢はそんなアキラを見て憎悪を殺意にまで高めてゆく。
そして、まさに地球が張り裂けそうな夜、アキラの、そしてその周囲の人全てを巻き込んで、狂ってしまった戻らない時間は悲鳴を上げて加速していく・・・・


と、こんなところです。

インディーズ作品ですので、映像がどうのとか、演技がこうのというレベルではないと思います。
確かに見ていて疲れる作品ではありますが、現代の若者たち(まぁちょっと前ですけどね)のリアルな感覚が良く出ていると思います。

そして、僕が感じたこの作品のテーマは”取り戻せない”という事ではないでしょうか?
まぁ現実にこのような暴走をする人は稀だと思うけど、まさに”人の死”と言うものは失うものが多いと思います。
この作品の主人公、アキラは真理が死んだことによってもてる全てのものを失ってしまったんですから。
そして、それを埋める本当のものが判ったとき、自身が犯した全ての行為の代償を支払うことになってしまう・・・

今の世の中も、若者に限らず、このような風潮になりつつあると思います。
いつの世も今のツケはいつか将来返さなければなりません。

そんなことを考えさせてくれる作品でした。


この作品、もろ手を挙げて褒められる作品ではないかもしれませんが、ぜひ一度機会があれば見てほしい作品です。
そして、色々と考えてみてください。

ロスト・バイ・デッド@映画生活