「DIVIDE/ディバイド」 辻岡監督、二作目! | Cinema Cafe

「DIVIDE/ディバイド」 辻岡監督、二作目!

どうも。今夜も前回と同じ辻岡正人監督の作品です。
ってか、これを見たから「ロスト・バイ・デッド」も紹介したかったんですけどね。

DIVIDE~ディバイド~/倉貫まりこ

¥4,536
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辻岡監督、渾身の2作目「DIVIDE/ディバイド」です。

最初、見かけたとき大して期待していなかったんですけど・・・

簡単な、内容から・・・

母親と二人暮らしの高校生、紗希は幼いころに生き別れた妹のことを気にしつつも普通の日常を送っていた。
が、不幸は突然やってきた・・・

ほんのちょっとした口げんか。それはいつもの光景だったのかもしれない。しかし、それが母親との最後の会話になろうとは・・・

突然の母親の病死。それが、紗希の世界の全てを狂わせて行く。
生きるため、夜の街に飛び込んだ紗希。一人ぼっちで生きていくなど考えもしなかった紗希には辛すぎる現実だった。

そんな紗希を支えたのは雑誌社に勤める優しい恋人の翔。それに高校の担任だった。

そんな紗希に関ってきたのは、ギャングのリーダー由紀だった。由紀にやり場の無い怒りをぶつける紗希だったが、由紀も幼少のころから両親が居らず、一人ぼっちだった。

由紀の恋人でストリートギャングのリーダー龍の暴走により、対立する組織同士が火花を散らす中、暴力と売春に染められた東京の夜の街の片隅で、癒えることの無い紗希たちの壮絶な生き様が展開していく・・・


と、こんなところでしょうか。
今回の作品はとてもすっきりしています。映像特典の中で言っていますが、最初85分の尺があったらしいです。が、作品の時間は60分です。
メイキングではセリフがもっとあるみたいなんですが、作品自体には全然セリフのないシーンがあります。
僕はこれで正解だと思います。

とかく、僕が思うのは邦画はセリフが多いんですよ。
それを覆した、僕が始めて見た作品が北野たけし監督の作品でした。

前作、「ロスト~」もそうだったんですけど今回はセリフを少なくして、何気ない仕草や演技で微妙な心情を表現する・・・
確かに難しいし、この作品も成功しているとは言いがたいですけど、それでもこの”間”を考えさせる演出は僕は好きです。

前作よりも数段面白い作品に仕上がっていると思います。
ラストの雨のシーンとか好きです。

荒削りですが、とても良い作品です。機会があれば見ることをお勧めします。


そそ、出ている女の子たちがグラビアアイドルらしいです。僕は残念ながら興味が無いので全然知りませんでしたが、そっち方面が好きな方は普段、アイドルとしての彼女たちとまた違った一面が見れて良いのではないでしょうか?

しかし、辻岡さんって存在感ありますね~。劇中、ワンシーンだけ出てくるんですけど・・・。
インパクトありすぎです。

本編を見終わった後、ぜひ映像特典のメイキングと舞台挨拶、トークショウまで全て見てください。
きっと辻岡監督の世界が好きになると思います。

「DIVIDE/ディバイド」公式サイト

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