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「この子の七つのお祝いに」 こんな映画が随分前にあったなんて・・・

どうも。お久しぶりです。

書こうかこうと思って中々更新していません(笑)書きたいの沢山あるんですけどねぇ・・・

で、とりあえずさっき見終わったものの事など。

この子の

松竹
この子の七つのお祝いに

知っている方、結構いますよね?

僕も題名だけは知っていました。

と、ある巨大掲示板の映画スレに題名が載っていて気になってはいたんですけど・・・


見てみました。


いや~~素晴らしい!

この頃の邦画はやはり素晴らしいものがあったんですね。


で、簡単な内容など・・・


戦後間もない東京。

そこで暮らす母と幼い娘。

母親は毎夜、娘の枕元で『父親は自分達を捨てたのよ、だから大人になったら父親を見つけ出して必ず復讐してね』と言い聞かせるのだった。


時はたち、復興した現代。

あるマンションで女性の惨殺死体が発見される。

事件を取材中の新聞記者、須藤は先輩で雑誌記者の母田(おもだ)が警察から事情を聞かれているのを知り母田に話しかける。

その母田は須藤に一緒に事件を調べようと持ちかけ、調べ始めるのだが・・・


二人の行く手には恐ろしい事件と悲しい真実が待ち受けていた・・・



と、こんな感じですね。


ハッキリ言いましょう。

今Jホラーと呼ばれている作品よりも断然こちらの方が恐ろしいです。

しかもストーリーがしっかりとしています。って、ちょっと都合が良すぎるかなぁと言う気はしますけどね。

しかも根底に流れるのは人の恐ろしさだけではなく、戦後と言う地獄の後のそのまた地獄のことを描いているんですよ。

僕は勿論戦後の事なんかわかりませんが、『この時代では仕方のないことなのかもなぁ』と言うことをなんとなく感じることができました。

誰しも何かにすがって生きていた時代に全てを奪われてしまったら・・・

こうなってしまうかもしれません。


今でこそこの手の「サイコサスペンス」チックな作品は多いですけれど、20年以上前にこんなに怖い作品があったなんて!

と、いう感じですね。

これだから古い作品を見るのは辞められないわけですよ。


この作品、DVD化されていません。

もし気になった方いましたらレンタルビデオで探してみてください。

一見の価値はあると思います。


最後に・・・


岸田今日子さんの演技、物凄く怖いです。

怖いんですが・・・ラストシーン、物悲しすぎます。

「カナリア」 犯罪は終わりはしない

どうも。

大分ご無沙汰でした。

また今夜から書きはじめたいと思います。

さて、今晩は邦画「カナリア」です。

バンダイビジュアル
カナリア

かの「黄泉がえり」を撮った監督さんの最新作・・・らしいです。

いや、僕は監督さんで映画を選んで見に行くわけではないので余り興味がなくて・・・

(あ、押井守監督作品の実写は別ですよ 笑)

さて、「カナリア」ですけど。

まずは簡単な内容から。

カルト教団『ニルヴァーナ』に母親に連れられて入会した光一は妹と数年を教団の施設で過ごした。

教団が事件を起こし崩壊してから関西の児童相談所に妹と共に預けられていたが、ある日現れた祖父に妹だけ引き取られ、光一は相談所に取り残されてしまう。

ある日、妹を祖父の許から取り戻すため。教団の幹部として犯罪者として行方をくらました母親を探すため。光一は相談所を脱走する。

途中、出会ったユキと行動を共にし、出会った人々と触れ合ううちに教団で日常だった出来事と現実の日常とのギャップに戸惑いつつ成長していく光一だったがその行く手には過酷な現実が待ち構えていた・・・

と、こんなところですね。

この作品。アノ事件をモデルにしています。

自分達の信じていたもの、生活の全てだったものが偽りであると世間から言われてしまったとき、どう行動するか?その後どのように生きていけばいいのか?

また、自分の意思ではなく、半ば強制的にカルトに入れられ、生きるためにその全てを受け入れるしかなかった子供たちはどうすればいいのか?

ハッキリ言えばこの作品中では答えは示されていません。

と、言うか、問いかけだけであると言ってもいいと思います。

が、最後に光一が言うセリフに全てが集約されていると思います。

そう、事が終わっても現実は終わり無く続き、時は変わりなく進んでゆくのです。誰彼の違いなく平等に。

それを知らしめるためにも是非見ていただきたい作品です。


事件はその当事者(被害者、加害者共に)の方にとっては犯人逮捕などで終わるわけではなく、過去の記憶として生きている限り記憶に刻まれるものなのです。


この作品をみて、その辺りに思いをはせるといいと思います。



と、もう一つ。ユキちゃん役の谷村美月ちゃんがまた可愛いんですよね。

美月ちゃんを見るだけでも価値があると思います(笑)。

美月ちゃん

カナリア@映画生活

「ヴェロシティ・ラン」 BQSFシリーズ第一弾!(笑)

どうも。

今日はSFです。


エスピーオー
BQSF-1 ヴェロシティ・ラン

「ヴェロシティ・ラン」です。

まぇB級SF映画ですね(笑)


簡単な内容は・・・


特殊治安警察官のストークスは仲間を汚職で告発したため一部の署員から冷ややかな目で見られていた。

そんなある日、汚職をしていた警官たちの罠にかかり犯罪者となってしまった。

ストークスは治安隊長の命令で現金輸送船に護衛官として乗り込むことになった。


輸送船が光速航行中に進路上に突如隕石が出現。それはその輸送船に積まれているユニバーサル・ドルを狙う宇宙海賊達の罠だった!


かくしてストークスは輸送船の航宙士のベスと共に海賊達と死闘を繰り広げるのだが・・・・



と言ったところです。


ハッキリ言いますとシナリオがダメダメで演出もダメなものだから面白いわけがありません(笑)

が、アイディアはいいと思います。


後は張った伏線を生かすことと、間延びした演出をもっと引き締めればもっと面白いものになったと思います。

まぁ監督が知る人ぞ知るフィリップ・ロスですからこんなものなのかなぁと・・・


僕は3本この監督さんの作品を見ていますけどどれも同じような印象です。

アイディアは良いんですけどヴィジュアルで大分損をしています。


もう少しテンポ良く話が進めば良いんですけどねぇ。

ラストなんかもにやりとさせていいものになっているんですけど。



このてのB級SFが好きな方にはお勧めです。




ヴェロシティ・ラン@映画生活

「ローレライ」 やっと書ける・・・日本のSF映画の傑作・・・だと思うんだけどなぁ・・・

どうも。

今日はこの前DVDでやっと発売された「ローレライ」です。


ポニーキャニオン
ローレライ スタンダード・エディション

この作品、僕は結構好きで発売日にDVDを買ったんですが・・・


まずは簡単な内容から・・・


1945年・・・二回目の世界大戦の末期。8月6日に広島に最初の原爆が投下された・・・

その直後、軍規にそむき閑職に追い込まれていた絹見少佐は海軍軍令部作戦課課長の浅倉大佐に降伏したドイツから秘密裏に譲り受けた戦利潜水艦『伊507』の艦長に任命される。

『伊507』の受けた作戦とは第二、第三の原爆の投下を防ぐと言う日本の存亡をかけた作戦だった。


すでに原爆を搭載したB-52が南太平洋上にあるテニアン島に配備されているとの情報を受け、一路テニアン島を目指す『伊507』。

が、その進路の先には米機動艦隊が待ち受けていた。


それを突破する鍵を握っているのはドイツが開発した未知の兵器、『ローレライ』だった。


果たして『伊507』は原爆投下を防止できるのだろうか?

そして未知なる兵器『ローレライ』の正体とは・・・?



と、言ったところですね。



ハッキリ言いますとこの映画は東映の特撮物の流れの中にあると思います。

「地球防衛軍」とか「海底軍艦」とか。


その中にちょっとしたメッセージ性・・・とか結構重めのものを織り交ぜるとこの作品になると思います。

「戦争をファンタジーにしちゃ駄目だよ」という意見を公開当時書いていらっしゃる方が居ましたが僕はそうとは思いません。

この作品は決して戦争を茶化したりはしていません。

まぁ現実ではありえない特殊な兵器とかが出てきてはいますが・・・

「誰かのために命を張って何かをやり遂げる」というまこと素晴らしいテーマをわかりやすく描いていると思います。


それと確かに昔。この国は狂気に囚われていた時期がありました。そんな時代にその狂気に気がつき自分達の子供たちの為に命を懸けて道を正そうとした人たちが居たことを伝えていると思います。


今の世の中、「自分」が大事とされる時代に「自分以外」の為に何かをする大事さ。

忘れて久しいものを思い出させてはくれないでしょうか?


確かに身の作品はSF=空想科学かもしれません。ですがその根底に流れるものはけして”空想”ではないと思います。



・・・と、こんなことを書きましたがただのSF映画としてみても面白いと思います。

機会があれば是非見てください。




ローレライ@映画生活

「女囚701号 さそり」 これはある意味アイドル映画?

どうも。

やっと書きます。


東映
女囚701号 さそり

「女囚701号 さそり」です。

かのタランティーノ作品、「キル・ビル」などにリスペクトされるほどの作品です。


簡単な内容はと言いますと・・・


某女子刑務所に松島ナミと言う女囚が居た。彼女は刑務所内で異彩を放ち他人と一線を引く存在だった。

ある日ナミと唯一彼女を慕うユキが脱走を企てるが刑務所長の郷田らの必死の追跡により捕まってしまう。

懲罰房に手足を縛られ入れられるナミ。その時ナミの頭の中には自分を利用して裏切ったかつての恋人で麻薬取締官の杉見への復讐のことしかなかった。

そう、ナミは杉見への復讐の念で生きているようなものだったのだ。


懲罰房から出た直後、騒ぎを起こし女囚全員を巻き込んだ懲罰を起こすナミ。

ナミの、そして女囚達の我慢の限界が来たとき、暴動が起こり・・・


果たしてナミは杉見に復讐することが出来るのか?

そしてこの地獄のような監獄から脱出できるのだろうか?



と、こんなところです。


この映画の見所の一つと言えばやはりさそり役の梶芽衣子さんの姿でしょう(笑)

ハッキリ言ってセリフは殆どありません。

が、その存在感は物凄いものがあります。

その存在感を不動のものにしているのは梶さんの目です。


僕はこの目にやられてしまいました(笑)


いや~~本当に美しい・・・


その吸い込まれるような綺麗な目に宿る力強い光!

もうこれだけで十分です。


まぁ他にももちろん見所はあるんですけどね

物凄いいじめとか、残酷描写とか・・・


未見の方、騙されたと思って一度見てください。

男性ならきっと梶さんの美しさにいちころでしょう(笑)


なぜアイドル映画?と言ったのかがわかると思います。



「さそり」シリーズはこのあと3作品、梶さんの主演で続くことになるのですが・・・

面白いのは第3作までですかねぇ・・・

監督が変わるとこうも変わるのかと言うくらいにパワーダウンしてしまいます。

これはひとえに「さそり」というキャラクターの描き方だとは思いますが・・・


シリーズ通して描かれているのは「女の執念」とか「怨念」だと思います。



興味のある方、是非ごらん下さい。


女囚701号さそり@映画生活

か、書こうと思ったら・・・(汗)

ついさっきまで開かなかったっす。

緊急メンテって・・・orz


と、言うことで更新は明日になりそうです・・・


20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
24 -TWENTY FOUR- シーズン1 DVDコレクターズ・ボックス

・・・実は今更ながらこれを見ています・・・

早く2巻借りてこないと。

予告です(汗)

・・・どうも。

しばらくサボっていました。


明日からまた書こうと思います。

良かったら読みに来てくださいまし。


東映
女囚701号 さそり

↑ 近頃良かったこの作品のことを書こうと思います。

「エクソシスト」 ホラーとして認識されているが僕が思うに・・・

どうも。

トラステがホラー特集と言うことで踊ってみました(笑)


さて、今日は超有名な作品、「エクソシスト」です。

ワーナー・ホーム・ビデオ
エクソシスト ディレクターズカット版

さて、皆さん。この映画本当にホラーなんでしょうか?

僕はホラーではないのではないかと思っているんですけど・・・・


内容は・・・


女優のクリスは娘のリーガンと映画の撮影のためワシントンに仮住まいしていた。

その家に住んで数日が過ぎた頃、リーガンがこの家に住む友達の話をし始めた。

はじめは引っ越し間もないリーガンが作り出した妄想だと思っていたクリスだったが、リーガンの誕生日を境にリーガンの身に次々と不気味なことが起こり出して行く。


その誕生パーティーの席上でリーガンは客人たちに次々と暴言を吐き、失禁して気を失ってしまう。

その数日後、夜中にリーガンの悲鳴で部屋に駆けつけたクリスは信じられないものを見てしまう。なんとリーガンを乗せたままのベッドが上下に激しく飛び跳ねていたのだ。


リーガンの身を案じたクリスは次々と病院を回り検査をしていくのだがリーガンは日に日に衰弱し、キリストを罵り、形相は悪魔のそれになっていく。


医学に頼れなくなったクリスは悪霊払いを頼むことを決意。悪霊払い経験者のメリン神父と信仰に揺らぎを抱えていたカラス神父に頼むことになったのだが・・・



と、こんな感じです。


多分今風に作るともっとサスペンス色が強く、不気味さがアップするのでしょうが・・・

いささか古い作品なのでお世辞にもテンポが良いとは言えません。

が、この作品はそれでいいのだと思います。

多分物語の核心にあるのはカラス神父のドラマであり、クリスとリーガンの親子愛だと思いますから。

確かに不気味なシーンもありますが、それ以上に登場人物たちのドラマに注目してみてください。


メリン神父役のマックス・フォン・シドーも存在感抜群で物語の重厚さに一役買っています。


結局のところ、僕はホラーではなく重厚な人間ドラマだと思っています。


人の弱いところを悪はついてきますが、それを克服するのはおのれ自身なんだと言うことを言いたかったんではないですかねぇ?


とにかく、ホラー映画の古典、基本として位置づけられているこの作品。一度は見ておいても損はないでしょう。


エクソシスト@映画生活

「the EYE ~アイ~」 日本以外でのアジアンホラーの傑作

レントラックジャパン
the EYE (アイ) デラックス版

ちょっと前、「リング」とかが流行り始めたときに公開されていた作品です。


内容は・・・


20歳になったマンは幼い頃失った視力を角膜手術によって回復することになった。

手術は成功し徐々に暗闇の世界に光を取り戻していくマンだったが、視界が開けてくると当時に奇妙なものも見えるようになってしまう。

はじめは何が見えているのかわからなかったマンだったがやがて見えているものがこの世にはもういない人=幽霊だと言うことに気がつく。

マンはノイローゼになりかかり、心療心理士のローと共に原因を究明していく。

と、どうやら移植された角膜のせいであるらしいことに行き当たり、角膜提供者を訪ねていくのだったが・・・


そこには悲しい過去が待っているのだった・・・


と、いったところです。


さて、この映画ただのホラーではありません。

最初~中盤は確かにホラーですし、結構ドキッとするところもあります。

が、最後は・・・


書いてしまうとネタバレになるので書きませんが・・・

えてしてこういう能力を持ってしまった人はその代償に自分の一部を差し出さなければいけないようです。(映画の世界ではですけどね)

かのトム・クルーズがリメイク権を獲得したたことでも話題になりましたが・・・どうなったのかさっぱりですね(笑)



それに何といってもマン役のアンジェリカ・リーちゃんが可愛いです。

アンジェリカ・リー
李心潔~Princess from East ’01 Series アンジェリカ・リー~プリンセス・フロム・イースト’01(第6弾)

彼女は歌手としての方が有名らしいです。


何はさておき、未見の方には是非見ていただきたい作品です。



the EYE【アイ】@映画生活

今日は音楽の話でも。

どうも。

今日は僕の好きな音楽の話でもしようと思います。


この曲は僕の大好きなバンド、ELO=Electric Light Orchestraの「TIME」と言うアルバムの2曲目に収録されています。


エレクトリック・ライト・オーケストラ
タイム

そう、知る人ぞ知る「トワイライト」です。


いまTVで放送されている「電車男」のオープニングに流れているやつです。

ってか、本当はそのオープニングでリメイク(?)された「ダイコンフィルム」の中で使用されている曲らしいですけどね。


この曲、今聞いても全然古さを感じさせないいい曲ですよね!

アルバム中、プロローグから続くトワイライトは聞いていてとても心地いい感じにしてくれます。

次の「ロストワールド2095」もノリがよく聞いていると自然に体が動いてしまいます(笑)


こういう隠れた名盤が次々とメディアの力で世に出るとなんだか嬉しくなりますね。


ELO好きな方はベストアルバムに大体「Discovery」、「Out Of The Blue」をあげる人が多いんですけど僕は断然「TIME」の方が好きです。

ELO
Discovery

ELO
Out of the Blue

中でも5曲目の「タイム・トラベラー」は曲といい歌詞といいとてもいいものになっています。

(歌詞は訳詩を読んでいただくとわかります)


「トワイライト」がいい曲だなぁと思った方、是非アルバム全体を聴いてみてください。

ELOの良さはアルバムを通して聞くとさらにわかると思います。