「デモンズ」 私的ホラーのベスト作品
どうも。
夏真っ盛りと言うことで今日からホラー映画を特集したいと思います。
最初はこれです
- ハピネット・ピクチャーズ
- デモンズ
ダリオ・アルジェント製作の「デモンズ」です。
アルジェントが監督ではないのである意味隠れた作品です。
簡単な内容は・・・
シェリルは地下鉄の駅で顔半分に鉄の仮面をつけた奇妙な男に映画の試写券をもらった。
友達のキャシーと行くことにしたシェリルはそこで男二人で来ていたジョージと意気投合し一緒に見ることにする。
映画はホラー映画らしくノストラダムスの墓が暴かれ、アキロンの大王が復活し人々を襲うと言う内容だった。
途中、上映前にロビーに飾ってあったマスクで顔を傷つけた娼婦がトイレに立つ。
いつまでも戻ってこない娼婦を心配して様子を見に行く友達だが、トイレでスクリーンに描かれている通りの怪物になった娼婦に追いかけられ逃げるうちにスクリーンを突き破って現れる!
パニックになった観客たちだが、怪物となった娼婦に次々と襲われ、襲われた者も怪物になり人々を襲うのだった!
出口に殺到する観客たちだが扉は壁になっており出られなくなっていた。
果たしてシェリル達はこの閉ざされた劇場から逃げることが出来るのだろうか?
そしてこの怪物たちの正体とは?
と、いった感じですね。
ようは閉じ込められた劇場で怪物=デモンズに追いかけられる映画です。
が、この作品。演出と編集がうまく、閉じ込められた恐怖と追いかけられる恐怖が良く出ていると思います。
まぁ終盤のスーパーヒーロー的な展開はちょっと残念ですが・・・。
それとラストの展開は中々良いものがあると思います。
アルジェント作品ですから意味があまりつながらなくなったりしますけどね(笑)
劇場で見ていたらもっと面白いと思うんですけどねぇ。
まだまだレンタル屋にあると思いますので興味のある方、是非ご覧下さい。
そそ、似たようなタイトルの作品が沢山あると思いますけど関係があるのは「デモンズ」と「デモンズ2」だけですから騙されないように(笑)。
- エスピーオー
- デモンズ 2
・デモンズ@映画生活
「ユートピア」 超能力テーマの傑作の一つ・・・か?
どうも。
毎度おなじみ深夜の更新です。
さて、今日はさっき見たばかりの作品を紹介します。
- ハピネット・ピクチャーズ
- ユートピア
スペイン・フランス映画の「ユートピア」です。
タイトルにもあるとおり超能力・・・「予知」が題材の作品です。
僕的にこのジャンルの最高はクローネンバーグ監督の「デッドゾーン」だと思っているんですが・・・
まぁとりあえず簡単な内容から・・・
アドリアンは「予知夢」を幼い頃から見ていた。
事故で両親を失った彼は”ユートピア”と呼ばれる「見えるもの達」の集団に育てられて、その能力の使い方を教わっていた。
成長した彼はある日南米で惨事に見舞われているアンヘラという女性の夢を見る。
過去の苦い経験から夢と”ユートピア”を避けていたアンドリアだったが育ての親であり力の使い方を教えてくれたサムエルの願いでアンヘラを助ける決意をするのだが・・・
と、言ったところです。
この映画の肝はなんと言っても「予知夢」にあるんですがその区別が中々面白いんですよ。
「寝ているときに見る夢は過去のこと。起きている時に見る夢はこれから起きること」
と言うセリフがあるんです。
まぁこれがこの作品のテーマでもあるんですけどね。
で、アンドリアは次々とアンヘラ関係の予知夢を見ていくんですよ。
この夢と物語が(当然ですが)シンクロしていまして、中々面白いなぁと思いました。
途中もたつくシーンもあるんですけど、終盤の展開は中々良いものがあると思います。
特にラスト、力強いメッセージがありまして、「デッドゾーン」とは違った良さを出していると思います。
超能力物が好きな方、是非見てみてください。
ラスト、結構気持ちのいい締めで僕はいいと思いました。お勧めです。
ああそうだ。今回から「映画生活」 のリンクを貼る事にしました。
って、以前からトラックバックはしていたんですけどリンクを貼るのを忘れていました(笑)
良かったら見に行ってみて下さいね。
「パニッシャー」 いや、新しい方じゃなくて古い方
どうも。
今日は「パニッシャー」です。
っても、ドルフ・ラングレンの方です。
- ポニーキャニオン/日本ヘラルド映画
- パニッシャー
いや、今トム・ジェーン版の方を見ていたんですけどね・・・
やっぱりこっちの方が面白かったなぁと思いまして。
簡単な内容は・・・
マフィアに妻子を殺された元警官のフランク・キャッスルは地下に潜伏してマフィアに復讐する殺し屋=パニッシャーとなっていた!
と、このくらいしか覚えてないです(笑)
が!
この映画のいいところは若かりし日のラングレンのキレのあるかっこいいアクションです!
それが全てだと思います(笑)
新作の方は決して駄作ではないんですけどどうもアクションとして見るとラングレン版の方が数段かっこいいです。
黒い衣装に身を包み悪人達を次々と倒してゆく・・・
ラスト、人殺しになりきれない、優しさをも見せるラングレンのかっこよさ・・
未見の方、是非見てみてください。
参考までに新しい方も。
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- パニッシャー コレクターズ・エディション
こちらは「パニッシャー」誕生編ということで・・・
どうやらパート2も作られるようです。
「デモリショニスト」 題名はアノ映画だが、内容はアノ映画
さて、トラバステーションがSFと言うことで僕も参加します。
- ジェネオン エンタテインメント
- デモリショニスト【字幕版】
タイトルにも有るとおり、スタローンの映画のパクリかと思いきや・・・
内容は・・・
女潜入捜査官のアリッサは刑務所から脱獄したマット・ドッグのアジトに潜入し、近付くことに成功したが自身の行き過ぎた行動によりパートナーと共に囚われ瀕死の重症に陥る。
その彼女を死の渕から救ったのはクロウリー教授だった。
彼女は教授の研究の成果の強化プロテインにより脅威の復活力を持つ戦闘マシーンとして生き返ったのだ!
アリッサは復讐の為、マット・ドック一味に立ち向かってゆくが、強化プロテインによって次第に人間的感情を失っていく・・・・
と、内容自体はロボコップみたいな感じです(笑)
全体的にC級映画の雰囲気なのですが・・・・
とにかくこの作品、アリッサの戦う姿がかっこいいんです!
トラックの荷台に飛び乗り、二挺のハンド・マシンガンで悪党を撃ちまくる!
背中に背負った回転ブレード付きの棒(笑)で悪党を叩きまくる!
彼女専用のバイクに跨り、ハンド・マシンガンで悪党を追いかけ、撃ちまくる!
等等、とにかく彼女の戦いぶりがかっこいいんです!
言い換えればそれだけです!(笑)
しかし、このかっこよさは一見の価値があると思います。
レンタル屋、その他で見かけたら是非見てください!
「レコニングデイ」 素晴らしき自己製作映画!
どうもお久しぶりです。
最近仕事でココロも体もズタボロです(汗)
と、そんな時には何も考えなくていいこんな映画を見ましょう
- エスピーオー
- レコニング・デイ[デラックス版]
知る人ぞ知る「レコニングデイ ~血まみれドッグ~」です。
今日のタイトルにもあるとおりほぼ低予算な自主制作映画です。
が!この映画の凄いところはそんなものを感じさせないパワーにあると思います。
簡単な内容は・・・
コードネーム”エド”と呼ばれる特殊部隊員は「未知の力」と呼ばれる麻薬を追っていた。
が、その麻薬を追ううちにかつて国境近くで壮絶な銃撃戦の末射殺したはずのテロリストが絡んでいることを掴む。
なぜ死んだはずのヤツが生きているのか?
そして「未知の力」の正体とは・・・
壮絶な銃撃戦の末に全ては見えるのか・・・
な~んて・・・
まぁ内容なんてあってないようなものです。
見てもらいたいのはその凄まじいまでの銃撃戦です!!
その世界ではタランティーノの再来と言われているらしい監督のジュリアン・ギルビーさんのこだわりとセンスがいい感じに出ています。
いかに格好よく銃を撃つか?
どうしたら格好よく見せられるのか?
この辺りに凄いこだわりがあると思われます。
ストーリーもちょっとは考えているみたいでラストの辺りは結構良いものがあります。
そして、DVDでご覧になる方は是非見ていただきたいのが監督のインタビューです。
これを見るとひときわこの作品に対する情熱を知ることが出来ると思います。
昨今、CG技術の発達でこの手の特殊効果がテレビゲームと似通っているところがありますが、この作品のようにリアルでここまで凄いものを見せてくれるモノは余りないと思います。
この手のアクション物が好きな方、是非見てください!
良かったら公式サイトにも行ってみてくださいね。
ギルビー監督の次回作・・・どうなったんだろ?
「ハードターゲット」 ヴァンダム主演の珍しい傑作
どうもお久しぶりです。
今日はジャンクロード・ヴァンダムとジョン・ウー監督のコラボ作品
「ハードターゲット」です。
「フェイス/オフ」で不動の地位を築いたジョン・ウー監督のハリウッド進出第一弾です。
内容は・・・
行方不明になった父ダグラスを探す為、ニューオーリンズにやってきたナターシャ。チンピラに襲われていたところを助けてくれた元船員のチャンスと共に行方を探すが一向に足取りはつかめないでいた。
そんな時、ダグラスと同じ元海兵隊員でホームレスにまで落ちてしまったイライジャからダグラスが仕事をもらっていたランダルの店に行く。
そこで二人は”殺人ゲーム”の事を知ってしまう。
ダグラスは大金と引き換えにゲームに参加し、殺されていたのだ!
秘密を知った二人をゲームの主催者、フーションが見逃すはずもなく、二人は”殺人ゲーム”の獲物になってしまう・・・・
と、こんな事書いてますが見れば一目瞭然!何も考えることなく最後まで見ることが出来ます。
さすがジョン・ウー、かっこいいアクションが目白押しです!
中でも中盤のバイクのシーンはとてもかっこいいです。
終盤の銃撃シーンも迫力満点で見ごたえがあります。
そんな中に「フェイス/オフ」につながるようなシーンがあったりして中々楽しめます。
しかしヴァン・タ゜ムとジョンが組んだのはこの一作のみで・・・・
だからヴァン・ダムも啼かず飛ばずなんでしょうかねぇ・・・
そそ、一つお勧めのシーンがあります。
港でヴァン・ダムが音楽と共にスローモーションで登場するシーン・・・
かっこよくて未だに目に焼きついて離れません(笑)
良かったらチェックしてみてくださいね。
「ブラインド・フューリー」 アメリカ版座頭市?
どうも。
さて、この映画、知っている方・・・まぁ結構いると思います。
ルトガー・ハウアー主演の「ブラインド・フューリー」です。
アメリカ版座頭市と言えばわかりやすいです。
結構面白いので探してみてください。
良くありがちな障害克服物ではなく、主人公が盲目と言うことを普通のことと受け止めています。
もちろん、大変な苦労などがあったと思いますが・・・
ですからこの作品は痛快なアクションとして撮られています。
それはひとえに主人公のニック・パーカーをルトガー・ハウアーが愛すべきキャラとして演じているからでしょう。
時にコミカルに、殺陣は鋭く。常に前向きに生きる主人公は見ていて好感が持てます。
残念ながら続編等の話は聞きませんが、続いていれば面白いものになっていたと思うんですけどね。
痛快なアクションを見たいときには是非!
「HEART ~ハート~」 狂おしいまでの家族への愛
どうも。
今日はイギリス映画です。
「ハート」です。
僕らの世代だとハートと聞くとハート様を思い浮かべる方がいると思いますが全くの無関係です。
さて、簡単な内容は・・・
17歳の若者、ショーンはある日交通事故で命を失った。
そのショーンがドナーカードを持っていたため母親のマリアはその心臓を提供することにする。
その心臓を移植されたのはゲリーだった。
ゲリーは妻、テスの浮気に悩まされ些細な口論の末に発作を起こし、心臓を悪くしていたのだ。
心臓移植は成功し、いざこざの原因である夫婦生活もうまくいくようになる。が、未だテスを信じ切れず、また、移植後行動が粗暴になっていくゲリーは原因が心臓提供者にあるのではないかと思い、マリアに近付いて行く。
一方マリアは突然現れたゲリーに対し、ショーンがゲリーの体内で生きているような妄想を抱くようになる。
出会ってしまった人々はその心臓に導かれるように運命の渦に飲まれていく・・・
と、いった感じでしょうか?
まず、ジャケットの写真に騙されてはいけません。
パッと見ホラーみたいな感じですが、全然違います。
中身は「21g」のような重厚な人間ドラマです。
ちょっとサイコちっくなところもありますが、現実に照らし合わせて見るとそうなるのではないかと思います。
愛するがゆえに心臓=体の一部でも良いからこの世で生きていてほしいと願う母親の愛。
愛するがゆえに妻を縛り付けることしか出来なくなる夫の愛。
この作品には突然降りかかった”死”によって愛を狂気にまで高めてしまった人々の姿が描かれています。
ラスト、一人蚊帳の外、と言うか知らん振りだった人物の迎える結末は、それまで描かれてきた人物達の心情を考えると当然のように感じられます。
決してその愛は許されるものではありませんが、本人にしてみればその愛は至極当然なのかもしれません。
色々と考えさせる作品です。興味のある方、どうぞご覧になってください。
参考
同じ心臓移植に関する物語です。
「SCORE」 和製レザボア・ドッグスな感じだが・・・
今回は邦画です。
タイトル: SCORE[スコア]
「SCORE」です。
僕の好きな小沢仁志さん主演の作品です。
ある意味、この頃流行ったタランティーノ監督の「レザボア・ドッグス」の邦画版みたいな紹介の仕方をされていたと思うんですけど・・・
簡単な内容は・・・
東南アジアの亡国に仮釈放された名うての強盗、”チャンス”はいた。
チャンスは自分に多額の保釈金をかけた組織のボス”大佐”からの強要で3人の仲間と宝石店襲撃を計画、成功させ大佐との待ち合わせ場所である廃工場に向かっていた。
その廃工場に途中すれ違ったカップル、TJと沙羅が現れた。
二人はちょっとイカレた強盗カップルでチャンス達が宝石強盗だと気がつき、後を追ってきたのだ。
首尾よく盗んだ宝石を横取りしたTJと沙羅。
組織の恐ろしさを知っているチャンスは二人を追いかけ、宝石を取り戻そうとするのだが・・・
と、言ったところですね。
最初と最後は確かに「レザボア」のパクリですが、途中の話はオリジナル・・と言うか、ある種異常なほどのパワーにあふれています。
小沢さんのニヒルなアンチ・ヒーローチャンスのキャラもかっこいいんですが、それ以上にTJと沙羅が良いと思います。
これだけパワーのあるガンアクションの邦画はあまりないと思います。
あと何気に大佐役の宇梶剛さんが良い味を出しています。
アクション好きな方、是非見てください。
僕は大佐の「チャンス!」と言う独特なセリフが未だに忘れられません。
参考まで
タイトル: レザボア・ドッグス スペシャルエディション
「シュリ」 韓流映画、流行の立役者
ここ最近ちょっとサボり気味でした。
今日はトラバステーションのお題に反応です。
タイトル: シュリ
「シュリ」です。
僕がと言うものをはじめて見たのがこの作品でした。
今でこそ”韓流”などと普通に言われていますがこの映画の公開当時はまだそんなに韓国映画はメジャーではなかったと思います。
簡単な内容は・・・
北朝鮮の特殊工作員イ・バンヒを追う韓国の情報部員ユ・ジョンウォン。
おりしも韓国ではサッカーワールドカップに向けて南北朝鮮統一チームが組まれてスタジアムで交流試合が行われることになり連日ニュースを賑わせていた。
そんな時、高性能な液体爆薬、CTXが強奪される。
ジョンウォンは北朝鮮の特殊工作部隊、第8工作隊が関与していることを突き止め、そのメンバーにバンヒがいることを確認した。
第8工作隊の隊長、パク・ムヨンの目的は交流試合で沸くスタジアムでの要人暗殺だった・・・
と、言ったところですね。
韓国映画の戦争物に共通して言えることは、その根本にあるのは”南北分断”であると思います。
この映画も「南北統一」が根底に流れています。
冒頭、人非道な訓練の描写があるんですけど、見ていていたたまれなくなってしまいます。
そんなシーンがあるから凄腕の工作員「イ・バンヒ」のキャラクターが立ってくるんですけどね。
この作品のもう一つのテーマが「悲恋」なんですけど、その根底にも南北間の問題が絡んできます。
人の感情に国境はないんですけど、大きな力の前には無力なのかも知れません。
「韓国」と言う国を知りたいなら一度は見ておいても良いと思います。
この後に続く「カル」「JSA」で韓国映画はわが国で一ジャンルとして確立していくわけですけど・・・続きはまたいつか書こうと思います。
一つ付け加えると「シュリ」は良質なアクション映画としても楽しめます。
難しく考えずにアクションとして見てみてはどうでしょうか?